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気功とは

 気功の気とは何でしょうか。1979年中国科学委員会と中国科学協会、衛生部、国家体育委員会主催による中国気功報告会で、科学的計測器による実験の結果、赤外線輻射、静電気、磁気と、ある物理的な流れであることが証明されました。

 “気功”は中国医学の遺産であり、古くから伝えられてきた、自己調整、自己抑制、長寿の健康法、治療法であるといえます。また、人間の身体や道徳を鍛錬し、体質改善、体力増強、人間の知恵の開発と人体科学の分野においても重要な役割をもっています。

 “気功”には長い歴史があり、多くの流派が存在しますが、練功の基本である調身、調息、調心の三要素は全流派に共通します。気功は、主に体内に「気」を循環させ「気」の質やコントロールする能力を高める内気功と、身体に必要な「良い気」を外から体内に入れ、身体に合わない「悪い気」を体外に排出させるなど「気」の積極的な交換を行う外気功とに大別されますが、この『健身気功』では主に内気功を紹介していきます。

健身気功

先ほどでも述べた通り、この『健身気功』では主に内気功を扱っていきます。

“内気功”は、精・気・神の鍛錬により、気と意達成するものです。

気功法は体質の強弱、病状の軽重、年齢などの条件により、色々と練功方法がありますが、まず≪易筋洗髄経≫を基本として、順々に進んでいく予定です。この≪易筋洗髄経≫は予備式に始まり、十二勢あり、経路流通、気血調和、陰陽平衡、精神安寧、強健筋骨、体質増強、病気治癒、無病強身と大きな特徴を持っています。

中国国内各病院の臨床例によると、次のような病状に多大な効果があったとの報告が出ています。

内臓系統(心臓病、高低血圧、肝炎、肝硬変、胃腸炎、気管炎、糖尿病、肺気腫)、精神系統、鼻炎、眼疾病、関節などの運動系の疾患病や慢性病、老人ボケ等の高齢に伴う病。

病気=薬、現代医学は素晴らしい発展をしてきましたが、もう一度病気の原因が何かを考えてみてください。外因、内因、いろんな影響があるとは思います。何よりも医者に行く前に病気にならない身体、病気に負けない身体を作ることが大切です。

自然が私たちに与えてくれた太陽、空気、水、時間、睡眠、神経、運動…どれをとっても現代において生活の中だけで十分にとるのは厳しいのが現状です。この七つのバランスをよくとることができれば、元気で健康でいることができ、どれか一つでも欠けると病気になってしまいます。“気功”はこのバランスを調整する役割を持っています。

“気功”は普通のスポーツや運動と違い、短時間に激しい運動はしません。意識的に練功原則に伴って普段使わない筋肉を使っていきます。内臓を活発に動かし、人体の生理機能、内部功能そして陰陽の調整をする、いわゆる精・気・神の鍛錬です。

“気功”の練習は指導員に正しい型を指導してもらい、毎日練習し、少しずつ覚えていく事が大切です。動きは静かですが、内部ではかなりの運動になり、体内の汚れを汗とともに外に放出します。頭のてっぺん(百会穴)から新鮮な気を取り入れ、いったん丹田に止め、足裏(湧泉穴)から体内の病の気を外に出し、体と神経は心地良い状態になるでしょう。

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